運転資金とは|「売掛金+在庫−買掛金」で必要な額を計算する
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ユアトリー編集部融資の審査実務の経験者が監修しています
この記事の結論
- 運転資金とは、仕入や人件費などを、売上が入金されるまでの間に立て替えるためのお金です。
- 事業を続けるのに必要な運転資金は、一般に「売掛金+在庫−買掛金」で計算します。売上が伸びると、この額も増えます。
- 担当者は、運転資金の申込額に根拠があるかを見ています。創業期は固定費の数か月分が目安で、取引の条件がはっきりしたら『売掛金+在庫−買掛金』でも説明できるようにします。
ひとことで言うと
運転資金とは、仕入や人件費、家賃などを、売上が入金されるまでの間に立て替えるためのお金です。融資では、設備を買うための「設備資金」と分けて扱われます。
もう少し詳しく
なぜ立て替えが必要になるのか
多くの事業では、お金を払うのが先で、受け取るのが後です。商品を仕入れて代金を払い、売れるまで在庫として置き、売ってからも掛け売りなら入金は翌月末、という流れです。この「払ってから受け取るまで」の間を埋めるのが運転資金です。
必要な運転資金の計算
事業を続けるのに必要な運転資金(所要運転資金)は、一般に次の式で考えます。
所要運転資金 = 売掛金 + 在庫 − 買掛金
売掛金と在庫は「まだお金になっていないもの」、買掛金は「まだ払わなくていいもの」です。その差が、あなたが立て替えておく必要のあるお金です。
たとえば、月の売上が100万円、原価率60%の事業で、次の条件だったとします。
| 項目 | 条件 | 金額 |
|---|---|---|
| 売掛金 | 月末締め翌月末入金(約1か月分) | 100万円 |
| 在庫 | 仕入の0.5か月分 | 30万円 |
| 買掛金 | 月末締め翌月末払い(約1か月分) | 60万円 |
| 所要運転資金 | 100+30−60 | 70万円 |
売上が伸びると増える
同じ条件のまま月の売上が200万円になると、所要運転資金は140万円になります。売上が伸びるほど、立て替えるお金も増えるということです。これを見落とすと、利益が出ているのにお金が足りなくなる黒字倒産につながります。
逆に、入金を早める、在庫を減らす、支払いを後ろにする、のどれかができれば、必要な運転資金は減ります。
よくある誤解
- 「現金商売なら運転資金はいらない」:売掛金がなくても、在庫を持つ事業や、開業直後に売上が立ち上がるまでの期間には、立て替えるお金が必要です
- 「運転資金は一度借りれば足りる」:売上が伸びれば、必要な運転資金も増えます。伸びる計画なら、いつ追加で必要になるかも資金繰り表で見ておきましょう