沖縄県信用保証協会「創業計画書」の書き方|記入例で1枚ずつ解説
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ユアトリー編集部融資の審査実務の経験者が監修しています
この記事の結論
- 沖縄県信用保証協会の創業計画書は、金融機関から借りるときに協会が保証を付けるかどうかを判断するための書類です。
- 公庫の様式との大きな違いは月別の収支計画で、季節による波をどう見込んでいるかが表に出ます。
- 返済は毎月の収支から行うので、信用保証料も含めて、いちばん売上が低い月でも返せるかを確かめます。
沖縄県信用保証協会の創業計画書は、金融機関から借りるときに協会が保証を付けるかどうかを判断するための書類です。公庫の様式と似ていますが、月別の収支計画を求められるのが大きな違いで、季節による波をどう見込んでいるかが表に出ます。
ここでは架空の事業者の計画書を5つのステップで埋めていきます。
例に使う事業者
島野菜デリ ゆいまーる(架空)
那覇市内で惣菜店を開く設定です。 県内の農家から島野菜を仕入れ、店頭販売と近隣事業所への配達を行います。
1. 事業計画
協会は、事業そのものと同じくらい「その人が続けられるか」を見ます。前職とこれから始める事業のつながりを書く欄です。

- 創業の動機
- 県内の惣菜製造会社で6年間、商品開発と量目管理を担当しました。取引先の農家から規格外の島野菜が余っていると相談を受けたことがきっかけで、それを使った惣菜を自分の店で売ることにしました。
- 経営者の略歴(1)
- 2020年4月〜2026年2月 ◯◯フーズ株式会社 商品開発課 惣菜24品目の原価設計を担当
- 経営者の略歴(2)
- 2023年4月〜2026年2月 同社 製造リーダー 1日800食の製造工程とパート6名を管理
- 取得資格
- 調理師(2019年)/食品衛生責任者(2026年)
よくある書き方
沖縄の食材を使ったお惣菜のお店をやりたいと思っています。地域に貢献できる店にしたいです。
伝わる書き方
県内の惣菜製造会社で6年間、商品開発と量目管理を担当しました。取引先の農家から規格外の島野菜が余っていると相談を受けたことがきっかけで、それを使った惣菜を自分の店で売ることにしました。
2. 取引計画
販売先と仕入先、それぞれの回収・支払の条件を書きます。配達や卸がある商売では特に重要な欄です。

- 販売先:一般個人(店頭)
- 売上構成比 62%/回収 即金
- 販売先:近隣事業所(配達・15社)
- 売上構成比 38%/回収 翌月20日
- 仕入先:県内農家5戸(島野菜)
- 仕入構成比 45%/支払 当月末
- 仕入先:◯◯食品卸
- 仕入構成比 55%/支払 翌月末
3. 資金計画
左に使いみち、右に調達先を書き、合計を一致させます。保証付き融資では、どの金融機関から借りるかもここで書きます。

資金の使いみち6,800,000円
設備資金5,000,000円
- 厨房機器一式2,800,000円
- 店舗内装・冷蔵ショーケース2,200,000円
運転資金仕入・人件費・家賃(3か月分)1,800,000円
調達方法6,800,000円
自己資金2,300,000円
金融機関からの借入(保証協会の保証付き)4,500,000円
左(使いみち)と右(調達)の合計は必ず一致します ・ 6,800,000円
4. 損益計画
この様式の要になる部分です。年間の合計ではなく、月ごとの数字を並べます。

- 売上高(開業月/閑散期の想定)
- 1,023,360円
- 売上高(8月・観光期)
- 1,620,000円
- 売上高(12月・年末需要)
- 1,880,000円
- 売上原価率
- 38%
- 人件費(パート3名)
- 月 384,000円
- 売上の根拠
- 店頭:客単価780円 × 1日32人 × 26日=648,960円/配達:1件2,400円 × 1日6件 × 26日=374,400円(開業月の合計 1,023,360円)
5. 返済計画
借りたお金の返し方に加えて、保証協会の様式では信用保証料も見ておきます。返済は毎月の収支から行うので、いちばん売上が低い月でも返せるかどうかを確かめます。

- 融資額(元金)
- 4,500,000円(保証協会の保証付き)
- 返済期間
- 7年(84回)・うち据置6か月
- 返済方法
- 元金均等返済
- 毎月の返済額(元金返済開始後)
- 約64,000円
- 信用保証料
- 一括前払い(融資実行時に借入金から控除・資金使途には含めない)
- 返済原資(閑散期の月次黒字)
- 月 約120,000円